雨 sceneW

雨粒がまばらに地面へ落ち、
熱を帯びたアスファルトから
独特の匂いが漂う。

その匂いが消えるくらい雨の量が増し、
足元はすっかり冷えてしまった。

どのくらい立ち続け、
待つ続けたのかわからない。

わかっているのは
待たされたこと、
靴が、
足が濡れたこと。

あなたが 来なかった こと。

〜雨 sceneW〜2008.6.2

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