風がね、私に優しかったんだ。 その時 私は笑ってた。 風がね、私に思い出させていた。 人が 私に言ってくれた言葉を。 それは自然に流れ、 再び私にささやいてくれた。 そして私は笑ってた。 風がね、私に厳しいんだ。 時折 私は泣きそうになる。 風がね、私に思い出させるんだ。 人が 私に言った言葉を。 それは私をとらえて離さず、 ただ私を締め付ける。 風は私の心であり、 風は人の言葉である。 自信の喜怒哀楽を風に乗せ、 それは再び自信に吹き返る。
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