六日の菖蒲（あやめ）

私に見えているもの、
私が見えていると思っているもの、
それはあなたの姿　あなたの残像　私の願望。

「私の前から消えてよ！」
そう言ったのは私なのに、
「行かないで！」
と、心で叫んでいたのも私。

あなたの心を見なかった私に残ったもの、
心に溜まった言葉　あなたへの想い　後悔の念。
修復が出来ない二人の関係、
それは六日の菖蒲（あやめ）。